産後矯正とは
出産でゆがんだ骨盤を改善し、美しい身体に戻します。
妊娠中からの「リラキシン」という女性ホルモンの影響や出産により、産後の女性の骨盤はもっともゆるんだ状態になります。
また、骨盤周囲の筋肉にも負担がかかり、産後は骨盤がゆがみやすい状態です。骨盤がゆがんだ状態が続くと、腰痛、恥骨痛や、産後太り、尿漏れなどさまざまな身体の症状を引きおこす原因となります。
さまざまな症状を骨盤から改善していく施術が産後矯正となります。
産後矯正はいつから?いつまで?
骨盤矯正に適した時期は、正常分娩の場合は産後1ヶ月頃から、帝王切開の場合は産後2ヶ月頃からが目安です。
出産直後から産後1ヶ月頃までは、子宮が急激に収縮し内臓も元の位置に戻る変化が大きい時期です。出産直後からガードルや骨盤ベルトを使用したりして「骨盤を締めること」を意識しすぎると、悪露(産後約1ヶ月間子宮から排出される血液など)の正常な排出を妨げるなど母体の回復を遅らせる可能性があります。悪露が1ヶ月以上続いている場合、身体の休養を優先し医師に相談しましょう。
昔から「産後の肥立ち」(妊娠前の状態まで回復させること)、「産後に針仕事・水仕事はするな」「床上げ3週間」という言葉があるように、産後1ヶ月は身体を休めることを優先させることが大切だといわれてきました。これは、産後1ヶ月の間に、無理をすると、尿漏れ、腰痛、痔、股関節痛、産後うつ、性器下垂、更年期・老年期への影響といったトラブルが起きやすいためであるようです。産後1ヶ月は、赤ちゃんのお世話、食事、シャワーなどの最低限の生活動作以外は、身体を動 かさずにゆったりと過ごすようにしましょう。
骨盤ケアは産後6か月頃までに始めたいです。この時期を過ぎると、骨盤周辺の靭帯や関節も固くなっていき、期待する効果を得るにはより一層時間がかかります。産後約1ヶ月は安静を優先し、それ以降から骨盤が閉じていく産後6ヶ月頃までが骨盤矯正の効果がもっとも得られやすい期間ということになります。身体の状態にもよりますが、2〜3ヶ月を目安に週1〜2回の施術をお勧めします。
産後の矯正の効果は?
骨盤が正しい位置に戻ると体の筋肉をきちんと使い、歩きやすくなります。そうすると体全体の血行がよくなり、筋肉もついてくることで、基礎代謝が上がり、消費カロリーが増えやすくなります。消費カロリーが上がるということは、痩せやすい体になっているということ。産後に体重が停滞していたのに、骨盤矯正をはじめて1週間で1~2kgくらい体重が減ったという事例もありますよ。産後の体重増加を解消するなら、産後の6ヶ月間が重要です。骨盤矯正と産後ダイエット・産後リフォームを上手に行えば、効率よく痩せるだけでなく、スタイルが良くなる効果も期待できます。
さらに産後矯正を行う事により、プロポーションだけではなく、腰痛、恥骨痛、股関節痛はもちろん生理痛、便秘改善等女性特有の悩みにも効果が期待できます。